debianのapt系コマンドでソースやその依存ライブラリなどを自動で取得してコンパイルし、debファイルを作成する方法。ここではUbuntuのnetwork-adminというIPアドレスやDNSサーバの設定をするツールのソースを持ってきてコンパイルしてdebファイルをつくってみる。
まずこのツールがどのパッケージにあるかを調べる。
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$ dpkg-query --search /usr/bin/network-admin gnome-system-tools: /usr/bin/network-admin $ |
gnome-system-toolsというパッケージにnetwork-adminが含まれている。そこでこのパッケージのソースを持ってくる。
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$ apt-get source gnome-system-tools $ ls gnome-system-tools-2.22.0 gnome-system-tools_2.22.0-0ubuntu9.dsc gnome-system-tools_2.22.0-0ubuntu9.diff.gz gnome-system-tools_2.22.0.orig.tar.gz $ |
つぎにこれをコンパイルするのに必要な開発用ライブラリやツールなどをインストールする。
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$ sudo apt-get build-dep gnome-system-tools |
fakerootを使うのでインストールする。
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$ sudo apt-get install fakeroot |
以下のコマンドでコンパイルしてdebを作成する。
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$ cd gnome-system-tools-2.22.0 $ fakeroot debian/rules binary |
成功すれば、1つ上のディレクトリにdebファイルが作成される。これをインストールするにはdpkg -iコマンドを使う。
もとに戻すには以下のコマンドを使う。
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$ sudo apt-get install gnome-system-tools --reinstall |