vmwareのゲストOSの優先度は固定ではなく、ゲストOSの状態に応じて変えることができる。状態にはgrabbedとungrabbedの2種類あり、grabbedはゲストOS内でマウスが動くような状態、ungrabbedはそうじゃない状態のこと。
これは.vmxファイルで指定でき、通常は、あるいは指定が無いときは以下のようになっている。
priority.grabbed = "normal"
priority.ungrabbed = "normal"
これだとどちらの場合もプロセスの優先度は「通常」になる。ここで指定できる値は以下の3種類がある。
“idle” : 優先順位が低い
“normal” : 通常
“high” : 優先順位が高い
2つのゲストOSを同時に動かすとき、どちらの設定もnormalだと、動かすのがきつい場合、以下のように設定しておけば少しは楽になる。
priority.grabbed = "normal"
priority.ungrabbed = "idle"
こうすれば優先度が「通常」になるのは常にどちらか1つになる。
また以下のようにすれば、常に高い優先度で動かすことになる。
priority.grabbed = "high"
priority.ungrabbed = "high"
WEBサーバなどを動かしている場合は、このようにしておけば、ホストOSが忙しくなっても応答が遅くなりにくくなる。
実際に優先度を確認するには、タスクマネージャを起動し、[表示]→[列の選択]から[基本優先度]がチェックされているか確認し、vmware-vmx.exeの基本優先度を確認すればいい。