Linux版のavast home editionは、手動で起動してウイルスの検査を行うことができる。gtkのGUIでもコマンドラインでも利用できる。利用するにはユーザー登録し、シリアルナンバーをもらう必要がある。しかしWindows版のように、アプリ実行時に監視したりする機能はないようだ。またLinux版とWindows版は同じエンジンを使っている。
インストール
インストールファイルは、rpm,deb,tar.gzが用意されているので、自分の環境にあったファイルをダウンロードしてインストールできる。
ウイルスデータベースのアップデート
コマンドラインでは以下のようする。
1 |
# avast-update |
ファイルのチェック
以下のようにavastをオプションなしで実行すると、カレントディレクトリ以下のファイルをスキャンする。
1 |
# avast |
しかしこれだとウイルスが発見されても、どのファイルかわからないので、-rオプションをつかって結果をファイルに書き出せば、あとで確認できる。またどの圧縮ファイルをその中身まで調べるかも指定できる。-t Aとすればすべての圧縮ファイルを調べる。また引数でディレクトリを指定すると、そのディレクトリ以下のファイルを調べる。
1 |
# avast -r avastreport -t A / |
結果の中で”infected files”がウイルスに感染しているファイルの数なので、これが0ならば問題ないことになる。
追記:
最近のやつにアップデートすると、invalid argumentとかが出て起動できなくなる場合がある。素の場合は起動前に以下のコマンドを実行する。
1 |
$ sudo sysctl -w kernel.shmmax=128000000 |
共有メモリが足りないとエラーになるらしい。本来なら起動時にこれが設定されるようにしてもいいが、ここではスルー。
検査が忙しすぎる場合は、ioniceやniceを使って優先度を落とす。
1 |
$ sudo ionice -c 3 nice -n 20 avast -r avastreport -t A / |
これはできる限り低い優先度で行う。
ウイルスを検索
avastreportというファイルができるので”infected”で検索する。